仕事用に読んだブックレビューも書いていこうと思う。

最近読了したのはこの本。「アプリ法務ハンドブック」

最近は一人に1台スマートフォンを持っているような状況になっていて、アプリ開発を契機に起業したり事業を始めたりする個人や企業が多い(気がする)。というわけで読んでみたのがこの本。確か誰かがどこかで勧めてたような。

利用規約のサンプル条項もあるので、アプリビジネスを手伝う立場になった人がこれを読んでとりあえず自前で色々作るのも可能だと思う。ただ、資金決済法や特商法上義務付けられている表示を行うためのウェブページをどこにどう置くかなどは、アプリ画面デザインにも関連してくるので、できるだけ早めに読んでおく必要があると思う。

ちなみに、「プログラミングができなくても読める」みたいなことが書いてあって、それは確かに本当なんだけども、それ以上に、アプリビジネスというのは法務分野ですんんんごい幅広く抑えなきゃいけないポイントがあるんだということを実感した次第。

特に課金広告関係ね。特商法、景表法、資金決済法はともかく、賭博に当たらないか、銀行取引にあたらないか、クレジット関係の契約はどうなっているか…etc.

それ以外にも、未成年者との契約に際してどう証拠を押さえるのか、プラットフォーマーが課している規約との関係など、立証だったり契約だったりまさに色々という感じだった。開発フェーズから課金まで、一つのビジネスに必要な法務を時系列でまるっと読むことができる本というのはあまり無いようなきがする。

とある友人が(彼は人事の人間だから開発も法務も遠い気がするんだけど)、「最近僕の周りで読んでる人がチラホラ居る」と言っていたんだけど、なんとなくこのあたりが理由なんじゃないかなぁなんて思ったり。

勉強になりますね。